キャッチコピーの本は、コレを読んでおきましょう
キャッチコピーの本って、どれを読めばいいの?
という方は多いんじゃないでしょうか。
実際に、2020年5月現在でAmazonや楽天市場で「キャッチコピー 本」で検索してみると、、、
Amazonでは、333件という検索結果。
楽天市場では、590件という検索結果でした。
本屋さんでキャッチコピーの本を立ち読みしたいけれども、新型コロナウイルスの影響で本屋さんにも気軽に行けないと思うので、購入の決め手は友達からのオススメや購入者のレビューになると思います。
ボクもWeb業界で12年以上、ライター/コピーライター/ブランドライターとして、ライター業をしてきたなかで、たくさんのキャッチコピー本を読んできました。正直、あんまり役に立たなかったキャッチコピー本もありました。。。
あなたには買わなきゃよかったという後悔をしてほしくありません。
今回の記事で紹介する本はすべてボクが実際に読んだなかで、気づき・発見があった買って読んで本当に良かったものだけを厳選して紹介します。
まず読んでおきたいキャッチコピー本2選
キャッチコピーの作り方を知りたいなら、この2冊は必読です。
キャッチコピーは魔法ではなく、コピーライターも魔法使いではありません。
キャッチコピーの作り方には「型」があり、ロジカルがあります。
ペルソナの設定におけるコツや、小手先ではない本質的なキャッチコピーができるまでの工程を理解することで、思いつきやひらめきに頼らない安定したコピーライティング術を習得できます。
ド定番を含みますが、もし持っていないキャッチコピー本があればぜひ読んでください。
ザ・コピーライティング-言葉の琴線にふれる言葉の法則(ジョン・ケープルズ)
メンタリストDaiGoさんが紹介してるから、紹介するわけではありません(DaiGoさんはとても好きですが)。むしろ、コピーライターにとってはド定番といえるキャッチコピー本です。
初版はなんと80年以上前に刊行されており、古い本なのですが、現代にも応用できるノウハウが多く詰め込まれています。セールスライティング業界では有名な神田昌典氏も携わっており、コトバの力でいかに売るか?というマーケティング視点をふまえたキャッチコピーのノウハウが凝縮されています。
ゾズより一言
セールスライティング本場アメリカのノウハウなので、日本人に刺さるかな?アレンジが必要じゃない?と思う部分が正直ありました。 「コピーライティング」という題名ですが、個人的には「セールスライティング」の本だという印象。
売れるように、「コピーライティング」という題名にしたんだと思います。 これはちょっと実践では使えないと思うテクニックは参考程度にしつつ、コレは人類共通での本質だ!というノウハウに重きをおいて学習すると良いと思います。 ちょっと高いですが、DaiGoさんの帯にもあるようにお値段以上の価値はありますよ。
セールスライティング・ハンドブック「売れる」コピーの書き方から仕事のとり方まで(ロバート・W・フライ)
2冊めの本は「セールスライティング」と銘打っている本です。
こちらも海外の著者ですが、読んでみるとかなり実践的であり、コピーライターが読んでも「使える」という読後感だと思います。どう伝えれば買うか?という、やはりマーケティングの話が中心です。
ゾズより一言
ハンドブックとあるように、知りたい情報が章ごとにきちんと整理されているので教科書的な使い方もしやすい印象です。 副題にもあるとおり、全体をとおしてキャッチコピーの書き方だけでなく、仕事のとり方なども書かれていて、読者ファーストで実践しやすい内容になっているので、有益な一冊としておすすめです。
一流コピーライターが著者のキャッチコピー本3選
餅は餅屋。やはり、一流のコピーライターが監修しているキャッチコピー本は一読の価値があります。キャッチコピーの考え方・作り方を一流のコピーライターから学べる本は、本当に安い買い物だと思います。
コピーライターの本は十数冊読んでいますが、なかでも特によかったキャッチコピー本を紹介します。
広告コピーってこう書くんだ!読本(谷山雅計)
コピーライターやコピーを学ぶ人たちの間で、「黄色い本」と呼ばれる知る人ぞ知る定番の広告キャッチコピー本です。著者の谷山雅計さんは、ボクも通っていた宣伝会議のコピーライター養成講座でも講師として登壇されていらっしゃる方の一人で後進の育成にも力を入れられている大御所コピーライターです。
ゾズより一言
この本は、一言でいうとめちゃくちゃ読みやすいです。 ライターらしく、無駄な言葉をそぎ落とされており、中学生でも理解できる文章でとにかくわかりやすくキャッチコピーの考え方・作り方について書かれています。
これ以上に、わかりやすくタメになるキャッチコピー本はないと思います。 ザ・コピーライティングやセールスライティングハンドブックも良いのですが、個人的にはこっちのほうが好きで、何度も読み返しています。テクニックというより、考え方の根っこみたいな話が多いので不変的なノウハウという印象です。 広告キャッチコピーの本質を学びたい人はぜひ手に取ってみてください。
谷山雅計さんの主な作品
- 日テレ営業中(日本テレビ)
- ガス・パッ・チョ!(東京ガス)
- TSUBAKI(資生堂)
- セルシオか、それ以外か。(トヨタ自動車)
ここらで広告コピーの本当の話をします。(小霜和也)
本の帯をみると、本当に100万円請求できるの?と思うかもしれません。自慢すると、ボクはキャッチコピー1本で120万円をお支払いいただいた実績があります(40時間くらい費やしているのでぼろ儲けではありませんが)。一流のコピーライターなら、本当に請求できるんです。
この本を読めば請求できるということはありませんが、これまでのキャッチコピー本にはない小霜和也さん独自の考え方がとても具体的かつわかりやすく書かれています。
ゾズより一言
クライアントへのプレゼンの仕方やそこに向けた思考の整理なども含めて、第一線で活躍されている小霜和也さんのマーケティングノウハウが丁寧にまとめられている印象です。
前職時代には、ブランディング事業立ち上げにブランドライターとして携わった際には、会社が顧問契約を結び、直接講義を聞く機会にも恵まれました。どんな質問にも快く、深い考察つきで回答してくださり、ボクのキャッチコピー能力を大いにアップしていただいた恩師でもあります。
小霜和也さんの主な作品
- PlayStationシリーズ
- キリン 一番搾り
- 積水ハウス
- やる気スイッチグループ 他
みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。(勝つ広告のぜんぶ)(仲畑貴志)
仲畑貴志さんといえば、宣伝会議のコピーライター養成講座のを立ち上げた校長として有名なもはや日本のキャッチコピーの礎を築かれたラスボス的なコピーライターです(ボクは東京土曜クラス総合コースの第94期生です)。
仲畑さんが手がけたキャッチコピーを例に挙げながら、コピーライティングの考え方・作り方のノウハウが書かれています。インターネット普及前のいわば、テレビCMや新聞などの広告がいちばんパワーを持っていた時期の企業イメージの好感度を高めるようなキャッチコピーが得意な仲畑さんですが、どうすれば人の心を動かせるか? どんな言い回しでターゲットの何を想えばいいのか?といった本質を学ぶことができます。
ゾズより一言
オススメしたいのは、30代以上のライターさんです。最近のキャッチコピーではなく、古いキャッチコピーが題材になっているので時代背景の理解をするには、10~20代ではきついかなという印象です。
もちろん、キャッチコピーの歴史や時代とともに変わったコピーライティングのノウハウを勉強したいという熱心なライターさんであればぜひ読んでほしいと思います。 個人的に、キャッチコピーというものは言葉を「作る」ものでなく、言葉を「選ぶ」技術だと思っているのですが、この考え方は仲畑イズムでもあります。
仲畑高井さんの主な作品
- おしりだって、洗ってほしい。(TOTO・ウォシュレット)
- 毎日の、毎日が、変わる。(毎日新聞社・毎日新聞)
- なんだ、ぜんぶ人間のせいじゃないか。(同上)
- 好きだから、あげる。(丸井・1980年キャンペーンCM)
- 目のつけどころが、シャープでしょ。(シャープ)
- ココロも満タンに、コスモ石油。(コスモ石油)
【番外編】キャッチコピー本ではないけど超おすすめの本4選
キャッチコピー本ではないのですが、個人的にマジで読んだほうがいいと思っている3冊を紹介しておきます。
コピーライティングの前に、やはりライティング力もしっかり身に着けておきたい人には「文章力の基本」、人間の心の動き方や動かし方を把握したい人には上述の小霜和也さんやメンタリストDaiGo、イケハヤさんも絶賛している「影響力の武器」、合理的・効率的に仕事したい人には「エッセンシャル思考」や「イシューからはじめよ」を推薦します。
文章力の基本(阿部紘久)
影響力の武器(ロバート・B・チャルディーニ)
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする(グレッグ マキューン)
イシューからはじめよ───知的生産の「シンプルな本質」
いかがでしたか?
気になる本は見つかりましたか?
これらのノウハウが載っている本は何度か読み返す価値もある教科書的な使い方ができるので、個人的にはkindle版ではなく、やっぱり紙の書籍のほうが「使いやすい」ような印象があります。
ボクも何冊かはkindle版で持っていますが、紙のほうが良かったかなーとも思ったので一応アドバイスでした! この記事がそれなりに読まれるようなら、また別の本を追加していきたいと思います。それでは、また!