ライティングだけじゃ、体力も報酬もキツイですよね
ボクの自己紹介のページでは、ボクのキャリアについて書いていますが、ライターとしてはかなり異端児でさまざまなスキルを習得しています。まあ、WEB業界歴12年以上いるオジサンなので、ぼけーっとしていないかぎりいろいろ学んでいなきゃ相当やばいヤツですがw
未経験からいきなり企業のWEBライターとして実務経験を積んでいったので、とても計画的な学びではなく、会社のニーズにあわせて身に付けたスキルが大半でした。ライターの部署があり全員ライターでライバルなので、他ライターとの差別化のためにも、社内ディレクターから指名をとるためにも、スキルを身に着ける必要があったんです。
本題に入りますが、ライティングだけで稼ぐのって大変じゃないですか?
毎月、7~11サイトのライティングを担当して納期に追われていたので、いかに労働収入でキツイかってことはよーくわかりますよ。ボクはまだ会社員で固定給でしたけど、フリーランスはメディア記事など受注していないと月額で入るストック売上がないから、完全なる労働収入で消耗しますよね。
Twitterでも、今日は2,000字×4本ですとか、1万字書きましたとかね、それだけ書くの超大変だなぁと。もちろん、稼ぐため、生きていくためにはやらねばなんですけど、もっとライターのみなさんにはラクして稼いでもらいたい。その想いから、今回、ライター拡張スキルという記事を今書いているところです。
キャリアパスを含めて解説していくので、「ライティングしかできない」「ライティング以外のスキルを習得したい」という人はぜひ役立てて、行動してほしいです。
目次
1.ゾズの所有スキル
キャリアとスキルの話に入る前に、サンプルとしてボクのスキルを整理して伝えます。単純にいろいろできるとプロジェクトで仕事を動かすときにも人を集める手間が省け、仕事を巻き取ることで自分の報酬をアップできるので、ボクが持っているスキルで興味があるものがあれば習得しておいてソンはないと思います。太字は得意領域です。
ライティング関連
ライティング、SEOライティング、薬機法ライティング、キャッチコピー、ネーミング、SNS投稿代行、リライト全般、編集(校閲・校正)、薬機法チェック、SEOチェック
ディレクション関連
取材インタビュー、要件定義、WEBディレクション、外注ディレクション、SEOコンテンツマーケティング企画提案
ブランディング関連
BtoB企業向けブランディング(インタビュー、戦略立案、ブランドワード策定、商標登録代行)
コンサルティング関連
Googleアナリティクス解析、サイト改善提案、リスティング広告運用改善提案
次に、ボクが実際にまわりで見てきたライターのキャリアパスについて解説していきます。
2.ライター⇒SEOライター(おすすめ)
SEO知識はWEBライターなら必携スキルです。絶対に勉強してください。
特に、新型コロナウイルスの影響でSEOは重要性を増しています。なぜか?というと、コロナ禍でダメージが少ない食品や医療、インフラ関係の業種をのぞき、企業が真っ先に削るのが、広告費だからです。GoogleやYahoo!のリスティング広告、Instagram広告、YouTube広告、LINE広告などはまずカットされます。
つまり、リスティング広告からの流入に頼っていたWEBサイトは軒並みアクセスが急降下していて、自然検索流入が命綱になっているからです。必死で自社サイトのSEO強化している企業はめちゃくちゃ多いだろうと推測しています。
長年にわたってWEBマーケティングに携わってきたので、実体験としてわかるのですが、業界問わず年々リスティング広告効果は薄れてきていて、サイトの更新コンテンツ(特にブログ)は資産になる自然検索流入を高めるために注力してくださいと促してきましたが、まあブログを書くリソースも根気もないのが一般的でした。
結果が実るかわからない広告費をかけるよりも、着実にサイトのSEOを高められるライティングなどのほうが選ばれる時代になっていると思います。
SEOを学べば、SEOに特化したライティングということで費用を上乗せできますし、コンテンツSEOの企画やディレクションができればさらに利益をとれるので、しっかり勉強してください。
3.ライター⇒薬機法ライター(おすすめ)
薬機法(旧薬事法)は、医療行為や医薬品に近い美容・健康関連のジャンルで理解が必須となる法律です。たとえば、あなたが書いたクライアントのサイトのコンテンツが薬機法に抵触した場合には是正勧告がいき、無視するなどまずい対応をしてしまうとクライアントとともに罰せられるリスクをはらみます。つまり、自己防衛のためにも勉強しておく必要があります。
健康食品を例に挙げると、ホームページの訪問者が薬と誤認するような表現は薬機法に抵触します。いちばんわかりやすいのが具体的な疾病名を出すこと。風邪が治った、ガンが完治した、糖尿病が良くなったなんていう表現はすべてNGです。
法律全般にいえることですが、条文は記述がとても曖昧です。そのため、薬機法は正しい解釈が必要であり、専門家の知見を求められやすい領域になります。あなたがずっとライターで食べていくのであれば、薬機法の資格などは取得しておくといいでしょう。株式会社薬事法ドットコムのe-ラーニング学習はおすすめです。
4.ライター⇒ディレクライター(おすすめ)
あなたがWEBライターなら、ディレクションはできるようになりましょう。ある程度、WEBライティング経験を積めばディレクションがいまいちだなぁとか、積極的に提案してよりよいコンテンツを制作していることと思います。サイトマップ制作、ペルソナ設定、構成案作成など、ディレクター領域の仕事を巻き取ることで、報酬を増やせるだけでなく、自分のためにディレクションをするので単純に書きやすくなります。
時給単価で考えると、ライティングよりもディレクションのほうが稼ぎは良いことが多いので、もしクライアントがディレクションで困っているような場合には「ディレクションやりましょうか?」と提案していきましょう。最初はちょっと大変かもしれませんが、慣れれば楽勝です。
5.ライター⇒Web担当者(Googleアナリティクス解析)
ライター(デザイナーやコーダーにもいえます)がGoogleアナリティクス解析できるようになれば、企業のWeb担当者としてもキャリアパスが描けます。HTMLやCSSなどのコーディングスキルがあるとなお良いけど、今はGoogle Tag Manager(GTM)なんかもあるから、それくらいはいじって使えるようになっておきたいですね。
個人的には、WEBライターも書いて終わりじゃなく、自分の書いたテキストがしっかり成果に貢献しているのかなど、効果検証をできるようになってほしいと思っています。納品がゴールじゃなくて、クライアントの利益アップが本質的なゴールであり、貢献ですからね。
GTMが使えるとコーダーに依頼せずにコードをいじれるので、超便利です。たとえば、クリック数を計測したいバナーにイベントトラッキング埋め込むのも簡単にできます。問い合わせや購入などのコンバ―ジョンポイントだけでなく、その手前のアクション数を測るのはWEBマーケティングの手法としても超使えます。
6.ライター⇒ブランドライター
これは、まさにボクです。ライターのなかでは激レアだと思います。SHARPでいうところの「目のつけどころがシャープでしょ」を考える役割です。前職の会社がブランディングに注力しはじめたときに、コトバづくりが必要ではじめて社長といっしょに仕事をさせてもらい、経営戦略寄りのコトバづくりを学びました。1案件に、40時間くらい費やしますが、利益は大きいです。もう、長文のライティングなんか投げ出したくなるレベルです。
参考までに、ボクがブランディングに携わった事例を紹介します。
7.ライター⇒コピーライター⇒クリエイティブディレクター
コピーライターからのクリエイティブディレクターというルートは広告マンなら、あこがれのキャリアパスでしょう。ボクもクリエィティブディレクターの肩書はないですが、ディレクター不在時には同様の役割をこなすことはあります。総監督的なポジションになり、自分でコピーライティングをするか、誰かをアサインして指示を出すのかにもよりますが、コピーライティングまで巻き取ればそのぶん報酬が増えます。
今はコピーライターがそこまでちやほやされないので、個人的にはブランディングを学んでもらい、ボクのようなブランドワードをつくれるライターが増えてほしいなと思います。
8.ライター⇒広告運用者(リスティング広告運用スキル)
ライターはリスティング広告文も書けますから、GoogleやYahoo!などのリスティング広告運用に関しても知識を身に着けると幅が広がります。スポットで広告文制作代行を受注することもできるでしょう。
Google広告では、広告文は自動的に成果が良いものを多く表示させるなど最適化されるように進化しましたが、もとになる広告文は作れませんし、パターンを増やすこともできません。ゼロイチはやはり人間が強いので、クライアントがリスティング広告を運用する業種なら、身に着けておくとプラスになるはずです。
いかがでしたか? 今回の記事はボクの実体験や独自の見解が中心だったので、いつもと毛色は違ったかもしれません。ただ、内容としては超現実的だと思うのでぜひ参考にしてほしいなぁと思います。
コロナ以後はスキルの時代が間違いなく加速します。
いっしょに力強く、がんばりましょう!
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